ちくり裏事情板1-294

294 名前:愛の放浪者 :2001/07/17(火) 17:45
数年前のこと。
友人Hに誘われて、新潟のソープ街、通称「昭和新道」まで出掛けたときのこと。
私達は老舗の「湯島○殿」を選び入店。
客は二人だけだった。
まずHが入浴。
続いて私。
で、頭から湯気を上げながら待合室に戻りHを見ると、悦楽の時を堪能したはずなのにHの顔は青ざめ全く精気がない。
「どうかしたのか?」と尋ねると、Hは以下のように話してくれた。
・・・風呂から上がり待合室で一人私を待っていると、程なくして若い客が入ってきた。
痩せ型の、大人しそうな男だったという。
と、待合室はガラガラなのに男はなぜかHの隣に腰掛けたという。
それから僅か1・2分、男はいきなりHにこう話しかけた。
男:「この店は待たせますねぇ。」
H:「え?そ、そうですか?」
(こんなにすいてるのにわざわざ俺の隣に腰掛けやがって。しかも、気恥ずかしいんだから話しかけるんじゃねぇっつーの。)
それからまた数分後
男:「この店はホントに待たせますね。」
H:「は?え?えぇ・・・。」
(おいおい、お前、今来たばっかりだろ。)
すると、男はおもむろに席を立つと受付窓口から中に入り、受付の男にこう言ったそうだ。
男:「俺はなぁ、待たされるのに我慢が出来ねぇんだよ!」
男は突然受付の男をボコボコと殴り始めた。
男:「おらぁ、警察呼ぶんだったら呼べ!」
そう叫ぶとなおも殴り続ける。
その光景を固まりながら凝視するH。
すぐに奥からいかつい男達がやってきて、その男を制止すると引きずるように奥に連れて行ったという。
結局、堅く閉ざされた玄関からは帰ることができずに私達は裏口から出て行かされた。
それにしてもあの男の正体は?
そしてあの男のその後は?
真相はいまだに深い闇の中である。


  • 最終更新:2011-01-25 12:17:01

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード